豊饒な自然に恵まれた日本では、昔から米を中心に魚貝、野菜、豆などの自然ものに、味噌や醤油、漬物などの発酵食品、調味料を使って食事を営んできました。油を使っての調理は、せいぜい炊り付け程度のものでした。てんぷらなどの揚げ物は、近世にポルトガル人が渡来して伝えたもの。魚でも脂肪の多い部位は好まれなかったようです。
そんな日本人の嗜好から生まれた魚の加工品がかまぼこです。かまぼこは魚肉から脂肪や不純物をいっさい取り除き、上質のたんぱく質だけを使って作られています。かまぼこの栄養価を調べると100g中たんぱく質は12g〜16gと多く、脂肪はわずか0.5g〜0.9gです。アミノ酸組成にもすぐれ、高たんぱく低脂肪の理想的な食品と言えます。
戦後、食の欧米化が進み、高度成長期を経て、今では世界中の食べ物が居ながらにして楽しめる国になります。しかし、何千年もかけて出来上がった日本人の体質がわずか50年で変わるわけはありません。栄養過多や高コレステロール、高脂肪食は健康にとって百害あって一利なし。高たんぱく低脂肪のかまぼこ、まさに現代日本人にとって最高のヘルシーフード。食事にもっと取り入れたい食品です。
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